夢を叶える人と叶えない人の2つアプローチとは?

今の自分は過去の自分の行動によって出来ている。

それでは、将来の自分は何によって形成されるのか。

紛れもなく、今の自分の行動である。

なりたい自分があるなら、それに向かって今を行動しなければならない。

そのアプローチには2つあると考えている。

1つは、なりたい自分になるための課題を複数考え、同時進行で進める。

2つは、ひとつの課題を、ひとつずつクリアし、進める。

階段に例えると、

前者は、「一気飛び」で、後者は、「一段ずつ」である。

私は、どちらかというと、「一気飛び」をしようとするタイプで、ゴールを決めて、そのために必要なことを洗いざらいピックアップし、それを同時に、進めようとしていた。

しかし、やってみてわかったことがある。

やることが多いせいか、夢に向かって「進んでいる実感」が湧かないのだ。

そんな引っかかりを感じていた時に、ある本が「夢を叶えるための進み方」のヒントをくれた。

ジャパネットたかたで知られる高田明社長の「伝えることからはじめよう」である。

高田社長は、経営者になりたいという夢をもっていたわけでわなく、ましてはテレビショッピングを将来手掛けるとは、考えてもいなかったが、目の前のことを毎日200%でやっていたら、いつのまにかそこに辿り着いてたと、述べている。

カメラ屋を営んでいた当初、毎日売上をあげるために、一つの課題に向き合い、クリアし、また課題をひとつみつけては、それをクリアしていく。そうゆう繰り返しをしていたら、いつのまにか、数十万から、数百万、数億の売上をあげていたんです。と仰っている。

結果を残した人のアプローチなだけに、非常に説得力があり、そこに気づきがあった。

将来の自分は今の自分の行動で出来る。そんなこと分かっているはずなのに、考えてばっかだったり、悩んでばかりで、今やれることをやれない人は、やっていないから夢を叶えられるはずがない。何故なら、「階段の一段するも登っていないから」。

夢に近づくための階段を少しずつでも登っている実感はありますか?

今の私は胸を張って、YESとは言えない。頑張っているつもりに気付かされた。

「一気飛び」出来るほど、器用で忍耐強い人はそれで良いかもしれない。

でも、「一段ずつ」階段を登ることなら、私にも出来て、成功している人もそうしてきたのだ。

このアプローチには、一方にはない3つ利点がある。

・ひとつやることを決めて、それをやり遂げるために突き進むだけなので、迷いがない。

・ひとつやりとげ何かが出来るようになった自分になるスピードが早い。(階段を一段登ったということ)

・何かが出来るようになると、以前と違って見える景色が変わり、気づきが得られる。

凄く楽しくなるイメージが湧かないだろうか。目の前になにかを出来るようになっている自分の影が見えていると、ワクワクする。

高田社長もこうゆうメリットの恩恵や楽しさを感じていたから、「階段を登り続ける努力」が出来たし、成功の地位を確立出来たのだと考える。

そして、高田社長は、この一段ずつを「200%の力で」登り切ったという。つまり、学生時代の雨の日にやっていた「階段ダッシュ」のように、「一段を、駆け走る」ように登っていたのだ。


だから、私も高田社長を見習って、

「一段を、駆け走る」ように、迷いなく、楽しく、階段を登ろうと思う。

お宿における「事実」と「情報」

一言にお宿に泊まるっていうけど、お宿は、お部屋や料理、景観やサービス、接客など、1つ1つの構成要素があって、その集合体ですよね。

お客様は、お宿に到着してから帰るまでの間に、その構成要素をそれぞれ体験し、満足したかどうかを決めています。

では、お客様は何にお金を払っているか。

それはお宿に対する期待です。何かしらの期待を持っていて、満たしてくることを望んでいます。それは、贅沢な食事を提供してほしいのかもしれないし、温泉に浸かりゆっくり疲れを癒すことなのかもしれない。1つではなく、複数の期待を持っていて、それにお金を払ってるのです。

ではこの期待は何によって、形成されているのでしょうか。

それは、主に、口コミやホームページ、最近ではSNSなどのツールによる「情報」です。

ツールは沢山ありますが、探しているのは情報だけです。

注意したいのは、期待を形成してるのはあくまで情報であり、「事実ではない」ということです。そうですよね。

だって、事実によって期待が形成されていたら、行ってみて後悔するはずないですよね?

聞いた情報と実際が違っていたり、知らない事実を目の当たりにするから後悔するのだと思います。予め後悔することをしっていたら、行くはずないですよね!

逆もしかりです。自分が知っていた情報以上の事実を体験して、期待以上だったという事もあります。

最近では、信用度の高い情報源として口コミサイトがよく利用さてされています。あれは事実を体験した人の意見だから非常に参考になりますね。しかし、あれもあくまで、「事実を元にした情報」であり、「事実」ではないのです。

この情報と事実の決定的な違いを理解しているかどうかは、お宿のマーケティング力、特にターゲティングの重要性を理解するきっかけになります。

次の記事で、事実と情報を切り口に、ターゲティングの意味を説いていきたいと思います。

「一体誰のために生産性を上げてるの?」

今日、当館を10回以上ご利用頂けているお客様からこう言われた。

「今まで客室に入ってた館内着が無かったけど、、、なんで?」

実は、以前までは客室に館内着を入れる作業(通称;館内着いれ)を辞めてしまったためである。

館内着入れは、一般的な男性(L)と女性(M)のサイズを、人数に合わせて各客室に入れていく作業であった。

それは辞めた理由は簡単で、

例えば、Lサイズでは大きすぎるお客様もいらっしゃってて、そうゆうお客様には、チェックイン時に適したサイズを手渡していた。

元々部屋に用意していたLサイズは、客室に入れた以上、着てなくてもクリーニングには出す必要がでてくる。

そのため、無駄なコストが発生するし、かなりのお客様がサイズ変更するため、それならいっそのことチェックイン時にお客様のサイズに合ったものをお渡しすればいいじゃないかという結論になった。

スタッフとしてみれば、妥当な理由だと思うし、それをやって正解だと今も思っている。

30分以上かかる作業が無くなり、非常に効率的になったし、チェックイン時に渡すという対応策もスムーズに出来ていたため満足していた。

しかし、ご愛好頂いているリピーターには、こう言われたのである。

「今まで入ってた館内着が無いけど、、、なんで?」

「ここの宿はすごい気に入ってて、社員を連れて何度も来てるんだ。色んな人におススメもしてる。でも、こうゆうサービスを省いて、手抜きはじめたら、がっかりだよ。」

自分たちにとって、この館内着入れを省けたことは、非常に生産性の高いことだった。でも、お客様になんで?と聞かれて、納得のいく返事が出来る自信が無かった。

肝はここである。

「何かの作業を省いて生産性を上げることは大事だが、その結果、お客様に還元出来ているのか」ということである。

私達スタッフは、

「①作業を省く→②生産性を上げる」で満足していた。

しかし、お客様の目に映る事実は、「お部屋に館内着が無くなった」という事実だけで、うちらが生産性が上がったという過程は関係ないのである。つまりは、お客様には「手を抜いて質を下がったな」という事実のみしか残らないのである。


これは単なる事例だが、どこの会社でも当てはまることだと思う。

「以前は〜だったのに〜になった。」というような口コミが書かれているケースは、全てに当てはまることだと思う。何か理由があって辞めたことであり、それを企業側は良いと判断してやった。しかしお客様を不満にさせている。お客様のために改善したはずなのに、、、。

生産性を上げることは、一見企業にとってプラスのことだが、そこをゴールにしてしまうと、マイナスの印象を与えてしまうというジレンマがある事を知った。

じゃあ、生産性を上げようと考える時にどこをゴールにするか。

「①作業を省く→②生産性を上げる→③その代わりにお客様に何かしらの形で還元する」

作業を省いて生産性を上げようと考えた時、お客様に還元することまでを考えないと、「質が落ちた」と見なされることがある。

そして、生産性を上げた事の良し悪しを決めるのは、自分達では無く、お客様であることを、痛感させられた。

お客様が納得のいかなければ、それは、単に「手を抜いた」ということなのである。例え自分達にとってはそうで無くても。

だから、生産性を上げようと考える時には、以下の事まで踏み込んで考えることにした。

①「生産性を上げて、その分はどうゆう風にお客様に還元するか」

②「それをやる前と後で、お客様からするとどっちが良いのか」

③「本当にそれでいいのか。お客様になんでと聞かれて堂々と説明できるか」

これからは、ここまで踏み込んで考えていきたい。